こんにちは!「TAICHIRO MORINAGA」ブランド担当者のマツザキです。
只今、「TAICHIRO MORINAGAキャラメルバウム」を森永ダイレクトストア(森永製菓の通信販売)にて限定発売中です!
第1話「TAICHIRO MORINAGA」復活までのストーリーはこちら
今回は、この商品が完成するまでの開発秘話についてです。プロジェクトメンバーが込めてきた数々のこだわりや想いをご紹介します!
森永製菓の原点から再スタート
ブランドの復活に向け、まず私たちが選んだのは、「森永ミルクキャラメル」でした。
日本の食糧事情が良好ではなかった時代、創業者の森永太一郎は「おいしくて栄養のあるお菓子を日本の人々に食べてもらいたい」と考え、日本で初めてミルクキャラメルを発売しました。
そして、発売から110周年を迎えた今でも幅広くお客様に愛されています。
▲1914年ミルクキャラメルポケット用
そんな森永製菓の原点ともいえる「森永ミルクキャラメル」がもつ、こだわりや美味しさを、現代に新しく表現することを目指すこととしました。
その中で、着想を得たのが、以前に店舗で販売していた際に人気商品であった「キャラメルバウム」です。以前の品質を参考にしながらも、より多くのお客様に“をかし”な体験をお届けするため、細部までこだわり抜いた新しい商品の開発に着手しました。
▲以前発売していたキャラメルバウム
キャラメルへのこだわり
「森永ミルクキャラメル」をバウムクーヘンで表現する際には、キャラメルの風味を引き立てながらも、後味の良さが重要だと考えました。さらに私たちが目指したのは、大人にも喜んで頂けるビターなキャラメル感。
しかし、バウムクーヘンは焼き方によって口どけが変わるため、キャラメルの風味にも大きな変化が出てしまいます。ちょっとした違いで、全体の味の感じ方が変わることに戸惑いつつ、キャラメルの配合や量の調整を行い、ベストバランスを探っていきました。
そこでカギとなったのが、森永製菓伝統の製法を取り入れることでした。
コクのあるビターなキャラメルの風味を表現する中で、キャラメルと相性の良いオレンジ風味(オレンジピール)を隠し味にしています。これは、「森永ミルクキャラメル」発売当時、仕込みの中にオレンジ風味が使われていたことを再現したものです。
オレンジピールペーストを入れることで、キャラメルのコクの中に、後味の良いスッキリとした味わいに仕上げることができました。
▲キャラメルの中にオレンジピールを
さらに、沖縄宮古島の「雪塩」を隠し味に入れています。
雪塩は通常の塩より粒度が細かく、ニガリ成分が多くマイルドで旨味のある塩です。
この塩を入れることで、バウムクーヘン全体に味の深みを与え、キャラメル風味を更に引き立ててくれています。
ふんわりしっとり!?食感の追求
こだわったのはキャラメルの風味だけではありません。
私たちが目指したのは、“ふんわり“としていながら、”しっとり“とした食感。飲み物が無くても食べ易く、キャラメルの風味を引き立てる口どけの良いバウムクーヘン”でした。
通常、バウムクーヘンを“しっとり”させるためには、重たい食感になります。
この“しっとり”と、“ふんわり”とした軽い食感を両立させることは大変難しく、試作錯誤を重ねていきました。
そこで重要だったのが、小麦粉です。
私たちは、小麦粉の品種や産地にまで、徹底的にこだわりました。
「TAICHIRO MORINAGAキャラメルバウム」には、兵庫県産の「宝笠異人館」というブランド小麦を選定しています。この兵庫県産の「宝笠異人館」は、特殊な製法を使い、通常よりもきめ細かい小麦粉です。
このきめ細かい小麦粉を使用する事で、卵の気泡を優しく包み込み、“しっとり”しながらも、口どけが良く“ふんわり”とした食感を実現することが出来ました。
また、バウムクーヘンの年輪にも注目しました。
「TAICHIRO MORINAGAキャラメルバウム」は、一般的な商品に比べ、年輪の層数も少なく仕上げています。
“ふわっと”膨れる生地を、火力の強い「直火」と「遠赤外線」の2種類の加熱方法で焼き上げていきます。この加熱方法により、一層の厚みが通常のバウムクーヘンよりも厚くなり、ふんわりと仕上げることができます。また、年輪の層数も少なくなることで、より早く全体を焼き上げることができます。
それによって、“ふんわり“としていながら、”しっとり“とした食感になるのです。
▲試作中のキャラメルバウム
このように、試作を繰り返し、「TAICHIRO MORINAGAキャラメルバウム」が誕生しました。
いかがでしたでしょうか。
今回は、細部までこだわり抜いた開発秘話についてお届けしました。
只今、ご予約受付中です。
TAICHIRO MORINAGA キャラメルバウム - 森永ダイレクトストアはこちら
是非、この機会をお見逃しなく!