森永製菓の社員が、自身の経験をもとに森永製菓のアレルギーに関する取組について全5回にわたってお話していく連載の第5回目。
毎回、ブログの最後では著者から読者の皆さんへの質問があるかもしれません。コメント欄でお気軽に答えてみてください。そのほか、内容に関するご感想も大歓迎です
こんにちは、高草木(タカクサギ)です。
昨年はみなさんからのコメントをたくさんいただき、ありがとうございました!
今回は全5回の最終回となります。
アレルギーを克服してからの話やそこから森永製菓に入社してからの話をさせていただきます。
今回から読まれるという方は第1回から読んでもらえると嬉しいです。
第1回 アレルギーでもいろいろ食べたい!!!
第2回 森永製菓とアレルギー対応食品の歴史
第3回 わたしの食事の思い出
第4回 アレルギーとともに生きる:検査キット&経口免疫療法
●克服してから~大学生活
第4回までに話してきたように、18歳になるとほとんどのものは食べることが出来るようになった私は高校を卒業し、大学で一人暮らしをはじめました。
一人暮らしが決まると母はやはり食べ物のことを物凄く心配していました。
『アレルギー症状が出て、万が一アナフィラキシーショックになって倒れたら助けられない!』としきりに話していました。
また、関東から関西への一人暮らしで、簡単に行ける距離ではないということもがネックになっていたようです。とはいえ、進学は決まっていたので、一人暮らしをはじめました。
母の心配なんか露知らず、わたしは好きなものを好きなだけ食べていました!
特に、関西で克服していてよかったなーと思ったことは、おいしい粉もんをたくさん食べることが出来たことでした。とても、幸せでした!!!
20歳になると飲酒が可能になり、よく友人と飲みにいくことが増えました。飲み会と言えば、まず『ビール』からの人が多いのではないでしょうか?『ビール』って漢字でなんて書くかご存知でしょうか。
『麦酒』です。文字通り『麦』の『酒』を飲むというのは、治っているとはいえさすがに緊張しました。
初めて口にした時は身体に異変が出るかドキドキしましたが、飲み続けても体に変化はなく、それ以降も問題なく過ごすことができました。いまでも1杯目はビールです!笑
また、ありがたいことに大学在学中に海外で1年間過ごすという体験が出来ました。
自分ではすっかり治っているつもりなので食に関して深く考えることもなく海外に行きたいと思いましたが、やはり家族は身体については一人暮らしのとき同様、心配が絶えなかったようです。
ある1日の食事ですが、朝はパン、昼はパスタ、夜はフィッシュアンドチップスとビール、幼かった自分には想像も出来ない生活だったのではないかなとふと考えた時、『本当に食べることが出来るようになって良かったな』と実感する機会にもなりました。
治ってはいるものの食べるのが少し怖いなと思う食べ物や、食べる習慣がいままでなく無意識的に避けていたという食べ物が意外とあります。
今でもパンや麺より米のほうがいいですし、洋菓子より和菓子、ビスケットよりおせんべいなどなど、果たして小麦アレルギーだったからということと因果関係があるのかはわかりませんが、感覚的に感じることがあります。この辺りが科学的に証明されているのかは自身でも調査していきたいところです!
●自らの経験×森永製菓
大学生活も佳境を迎え、就職活動をし始めました。どんな仕事をしたいのだろうと考えると、やっぱり『食』に関わることだなと思い、食品メーカーを中心に就職活動をしました。
ほどなくして、森永製菓に入社が決まりお菓子が好きだったわたしにとっては嬉しい限りでした。
22年4月に現部署に異動となり、現在アレルギーについてのサービスや商品開発を検討中です。まず様々な人に自らの想いや経験を伝えたいと思い、今回、エンゼルPLUSを通して皆様に発信する機会をいただきました。
「自らの経験×森永製菓」を考え、想ったのは、アレルギーの有無に関係なく、『食』の理解が進めばいいなということです。
『食』というのは、アレルギーに関わらず、国境・文化を超えればまた違います。
さらには、地域・都道府県、一つ一つの家族の『食』だって違うはずです。一人一人・一つ一つの『食べる』があっていいなと。そんな世界作りの一助を僕もできたらなーと実感しています!
また、第1回のときにもお話しましたが、自分がアレルギーと一緒に生きてきた経験をしたからこそ、いま、食物アレルギーを持っている子供たちやそのご家族にもっと食の選択肢が増えるようななにかを、高草木として、森永製菓として開発したいと考えております。
全5回でブログを発信しましたが、この5回で終わらずに、なにかまた皆様に発信できる内容が出来ましたら、エンゼルPLUSを通して発信していきたいと考えています。乞うご期待ください!
長期に渡り、全5回のブログを読んでくださり誠にありがとうございました!!!
●質問
アレルギーに関するワークショップやイベントなど開催したら参加したいですか?