【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑧】お菓子を作る＆届けるプロたちの神技！

こんにちは、鈴木みくです。
 
今回は、さつまいもを使った開発中の「心ほっくりおやつ」こと、命名『○○○※』に携わってくださった、プロフェッショナルの神技についてご紹介していきます。
 
※前回のブログ「【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑦】イベント報告　パート3！」の中で、イベント中に商品名が決定しました。発表までお楽しみに！

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「心ほっくりおやつ」の背景について紹介したいと思ったのは、若手の研究員が「この会社に入社して、ひとつのお菓子を作って売るのに、こんなにたくさんの大人たちが知恵を絞り、持てる力を出し切っているのに驚きました」と話してくれたことがきっかけ。

言われてみるとその通りで、お菓子は、社内外のプロが持てる技を出し切った結果、食べてくださる人のところに届けられているのです。この、多くの人の想いがつながった結晶ともいうべきお菓子を作って届ける人々には、どんなプロたちがいるのでしょうか……。
 
まず、仕事の大先輩であり、パッケージのプロ・Mさん（写真上段右）。Mさんとは、2015年に「森永新研究所」というプロジェクトで『東京ピーナッツマニア』を立ち上げたときに最初にお世話になりました。
これは、研究員自らが、「想いをかたちする」というプロジェクトで、コンセプト立案から、販売までやり抜き、お客様の声を直接商品に反映させるというかつてない企画だったのです。

通常のお菓子の企画の場合、コンセプト、品質決め、包装デザイン、製造、販売などは緩く繋がりながらも分業されています。

私は商品の中身のお菓子を開発し、工場の量産工程にのせていく研究員なので、他部署のことについて、詳細まではわかっておらず、当時は異動があればやる業務なんだろうなと思い込んでいました。でも、このプロジェクトでは、包装材料や素材の選定、適切な内容量の設定なども決めなくてはならず、最初は全くちんぷんかんぷんだったのです。

Ｍさんはそんな私に、包装設計の基礎から応用まできっちり教えてくれました。Ｍさんが設計した包材や段ボールサイズは、寸分の違いがなくミリ単位でビシッと決まる瞬間を見たときは、感動しました。また、箱のみならず、お菓子の包装設計時にも神業を発揮。開けるときにフィルムがよれても、お菓子がつぶれないような袋を作ってくださったときの感激は今でも覚えています。

この時に、Mさんは「購入された方が、どのように家まで持ち帰り、どのように開けるか、何パターンもシミュレーションします」と語っていたのです。誠のプロとはこのことだと背筋が伸びる思いがしました。

   
Mさんはそんなにスゴイ人なのに、いつも気さくで好奇心旺盛。当然、引っ張りだこで超多忙ですが、この心ほっくりおやつの取り組みを「新しいね！」とワクワクしながら取り組んでくださいました。
Mさんが作ったのは、イベントの試食キット。段ボールやシールの設計をしてくださいました。もちろん、今回の商品化にも大活躍中です。

設計のプロがMさんなら、包装素材のプロはHさんです。
Hさんは、包装されたものがトラック等の輸送に耐えうるか、においが菓子につかないか、厚みや材質は中身を守るのに適切かなどを熟知するプロ。私も自宅で自社のお菓子を食べるのですが、娘と一緒にパッケージを開けて、キレイな形のものを手にしては、Mさん＆Hさんのコンビが頭に浮かぶのです。

さて、お菓子は品質も命。そこでお世話になったのが、品質保証のプロ・Uさん（写真下段左）です。法律を熟知し、お客様が商品を見たときに謳いや成分の表示を間違いなく、過小や過大なく伝えるプロ。水も漏らさぬ仕事をしてくださいます。
その仕事は幅広く、豊富な知識をもとにリスクを予測しつつ、守るところはきちんと守りながら、どうしたらチャレンジができるかという視点も同時に持ち、現在を起点に遠い未来まで見据えた仕事をしています。Uさんには、東京ピーナッツマニア時代からいろんなことを教えていただき、お会いしていると、学びがありすぎて楽しいのです。

お菓子は大量生産します。作る人、場所、季節が変わっても同じものを作らなければなりません。一定の品質のものをいつでもお届けするというフェーズで活躍しているのは、生産技術のプロであるFさん（写真上段左）とＡさん。

おふたりは、製造工程の最適化に携わっています。心ほっくりおやつは、今はまだ規模が小さいため、二人の活躍は衛生面や工程のチェックにとどまっていますが、大量生産となるとハードルはぐんと上がります。あらゆることを調整し、適切な生産体制を確立してはじめて、お客様にお届けできる状態になるのです。全国津々浦々まで、一定の品質のお菓子が届く背景には、ＦさんとＡさんのほか、その先にも製造のプロ、検査のプロ、販売のプロなど、多数のプロフェッショナルがいます。

心ほっくりおやつがここまでくるのには、研究所の仲間にもお世話になりました。芋好きYさんとNさんや若手の研究員、そして、プロジェクトを見守ってくれる上司の皆さんなど、様々な人の思いがあるのです。
「心ほっくりおやつ」たったひとつをとってみても、他にもここに書ききれない社内、社外のたくさんの人の想いがつながってお菓子は作られています。
 
そして、このプロジェクトの最重要人物・金丸美樹さん（写真下段右）がいます。イベントにも登壇してくださったので、おなじみの方も多いと思います。

スケールが大きく、実行力がある人でこのプロジェクトを運営するクラウドファンディングプラットフォーム『OURTeRaSu』※の代表でもあります。
 ※『OUR TeRaSu』とは……クラウドファンディングプラットフォーム。運営は「テーブルを創るすべての人を幸せに」をテーマに事業活動を行う、株式会社SEE THE SUN。本プロジェクトは、100％以上達成。
 
金丸さんの想い「日常の中にワクワクがたくさん生まれる世界をみんなで創りたい」と、私の想い「ほっくりおやつの時間を通して日常の小さな幸せを提供したい」が重なり、このプロジェクトが生まれました。

私はそれまで、商品という「モノ」のために、全力疾走していました。それはとてもスピード感がありワクワクすることです。
でもあるとき、金丸さんから「食べる人や、世界への貢献を考える」という視座をいただき、素材の生産者の皆様や、購入される方ともつながり、それぞれの思いを聞くことができました。

それにより誕生したのが、「心ほっくりおやつ」です。これを産み出してから、私の世界も大きく広がりました。
ワクワクが共鳴する、優しさと楽しさにあふれる世界へ。

生きていればいろんなことはありますが、ひとまずほっくりして、前を見て歩こう。ごきげんな自分を保ち、周囲にピースとスマイルを広げて行こう……多くのプロの思いで出来上がった「心ほっくりおやつ」あらため『○○○』が、愛あふれる世界が始まる小さなさざ波になったら、とてもうれしいです。

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＜シリーズ記事＞
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ①】「心がほっくりするさつまいものおやつ」ができるまで  
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ②】イベント報告！
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ③】「心ほっくりおやつ」ができるまで　鹿児島日帰り弾丸ツアーレポート
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ④】イベント報告　パート２！
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑤】芋麹との出会い！
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑥】さつまいも愛！
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑦】イベント報告　パート3！
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑨】たくさんの人にほっくりを届けたい！
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑩】最終回『日常芋飯事』完成！