エンゼルブログ
2021/09/22

【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑦】イベント報告 パート3!

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こんにちは、鈴木みくです。
今日は、9月4日にオンラインで開催した、『OUR TeRaSu』(※)主催の『なんでもない日に自分にありがとうのおやつを。』 【ほっくりおやつを一緒に開発!】 のイベント報告をします。
 
  ※『OUR TeRaSu』とは……クラウドファンディングプラットフォーム。運営は「テーブルを創るすべての人を幸せに」をテーマに事業活動を行う、株式会社SEE THE SUN。本プロジェクトは、100%以上達成。
 
なんでもない日にありがとう#01 「心ほっくりおやつ」を共同開発!
『なんでもない日に自分にありがとうのおやつを。』みんなで「ほっくり」おやつ時間を体験しよう!

 
この日は、参加者の皆様と「心ほっくりおやつ」の味と形態、デザイン、そして商品名を決めました。開発したお菓子の名前を決めるというのは、子どもの名前を決めるのと同じくらいワクワク・ドキドキ、そしてちょっぴり緊張しますよね……。
冷凍スイーツ「心ほっくりおやつ」の原点は、私の授乳期の乳腺炎トラブルです。助産師さんから「おやつはNG、でもさつまいもならOK」とアドバイスをいただきました。そのときに、「さつまいもの素材感溢れる、これまでにないスイーツを作ろう」とひらめき、構想を固めていったのです。娘とともに、アイディアが成長していったともいえますね。
 
実際に開発に取り組むと、さつまいもの奥深さにすっかり魅了されてしまった私。多様な品種に出会い、その歴史を知り、鹿児島の農家の方や研究者の方からさまざまな知見を得て、その世界に没入。ここまで夢中になったのは、さつまいもに導かれるように、それまで全く知らなかった「芋麹」に出会ったからかもしれません。
 
この芋麹と、さつまいもを掛け合わせると、無限の可能性が広がっていました。その結果、作った試作品は100種類以上。試作品に枝番もあったりするので正確な数字は追えないほどです。麹菌は生き物なので、ちょっとした違いで、大きな味の差が生まれるのです。
 
芋麹×さつまいもという名コンビが生み出す味の軸は3つあり、“焼き芋をぎゅっと凝縮したような濃さ・さつまいもから引き出された甘さ・麹っぽさ”です。“麹っぽさ”は、例えるならば“栗っぽさ”とも言えます。甘酒を飲んだ時に、ほんのり栗っぽい香りが鼻に抜けると思うのですが、あの感じに近いです。
これを、麹の量や麹が働く時間などを調整して、さまざまなベクトルで“濃さ・甘さ・麹っぽさ”の特徴を感じられる試作品を選び、イベントの参加者の皆さんのお手元にお送りしたのです。みんなで味の感じ方や「好き」の違いをワイワイ話して、心から楽しかったです。
 
さて、3回目の今回は、味、形状、商品名、デザインを決めたのですが、商品開発の過程においてとても重要な“商品そのもの”をみなさんと一緒に決定できたことが、いつもの開発にはない体験でした。
 
味や形状、デザインについては、完成した時に詳しくお話するとして、これを読んでくださっている皆様に、今日は商品名の案をご紹介します。
それは、「日常芋飯事」「はるつげいも」「ごきげんなおいも」の3案です。これをイベントに参加してくださった皆さんと検討しました。
 
日常芋飯事は、「日々のありふれたこと」を意味する常用句・日常茶飯事のアレンジです。人々の日常生活に寄り添うおやつでありたい、心ほっくりする時間をこのスイーツとともに過ごしていただけたらうれしいという、私の願いが込められています。
 
はるつげいもは、春という季節をイメージ。何かが始まり、ぽかぽかと温かくなり、柔らかい日が差して、さまざまな花が咲き出す風景を言葉にしました。
 
ごきげんなおいもは、仕事、生活、育児……悲喜こもごもありますが、どんなことも「捉え方」ひとつで変わる。おやつの時間で自分のごきげんがとれれば、周囲の人にも優しくなれたりと、小さな幸せが広がってほしいな……という願いが込められています。
 
あなたはどれがお気に入りですか?
 
今年に入ってからずっとずっと商品名を考えていて、名づけ候補はノートを振り返ってみたら41個!自分の発想だけでは限界があり、ダジャレ祭りのようになってしまったことも。そんなときは研究員のみんなにアイデア出しに協力してもらったりもしました。その中から厳選した3種類を持っていったので、どの商品名にも想い入れがあり、どれに決まってもうれしいくらい大好きです。さあ、どれに決まったのでしょうか。商品の発売をお楽しみに!
 
 
「日常の小さな幸せ」への想いを商品名に込めるか、品質の特徴を商品名につなげるか、迷いに迷った記録です。いい商品名を思いついても、商標調査でNGになったり、すでに専門店の店名で存在したりと、一筋縄ではいかないのがネーミングの難しいところ。「西郷隆盛のなみだ」なんてアイデアも写っていて、迷走した様子がうかがえます。
商品名のほか、商品の形態、味、デザインの方向性についてもこのイベントの90分間の中で確定しました。「14時52分、商品名が確定しました!15時18分、デザインが確定しました!」と臨場感ある雰囲気に思わず出産を思い出しましたが、こうして9月4日に商品が誕生したのです。
 
商品名だけでなく、形態も、味も、デザインも、どうしてそれになったのか、すべてに理由があります。特にデザインはデザイナーさんの想いもこもっていて、想像を超えた素敵なデザインになりました。またいつか、そのあたりの裏話もお話できたらなと思います。
 
このオンラインイベントは、開発者である私の想いを皆さんにお伝えし、参加者の方は、試食サンプルを食べながら、ワイワイと意見交換をします。同じものを食べても、感じ方は人それぞれ。アットホームに、みんなで「ほっくり」する会でもあるのです。
 
今回は、味やデザインなど、“商品そのもの”を決めました。研究所での仕事だと「多くの人に美味しさを届けるための真剣勝負!」という感じがあるのですが、今回はみなさんの顔をみながら「ほっくり」に集中。同じ真剣勝負でも、体感が違うな~と感じました。
このイベントを経て、「商品名:○○○○(3つのどれか)」の発売にむけてまさに今、粛々と準備を進めているところです。みなさまにほっくりおやつをお届けできるようになる日を楽しみに頑張ります!
 
  <シリーズ記事>
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ①】「心がほっくりするさつまいものおやつ」ができるまで  
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ②】イベント報告!
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ③】「心ほっくりおやつ」ができるまで 鹿児島日帰り弾丸ツアーレポート
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ④】イベント報告 パート2!
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑤】芋麹との出会い!
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑥】さつまいも愛!
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑧】お菓子を作る&届けるプロたちの神技!
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑨】たくさんの人にほっくりを届けたい!
【鈴木みくの今日もおやつ開発中 ⑩】最終回『日常芋飯事』完成!  
 
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