エンゼルブログ
2024/06/27

歴史の玉手箱~ 第7回~「お菓子の贈り物」

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エンゼルファミリーのみなさん、こんにちは、KAZUYOです。

いよいよ夏本番を迎えるこの季節。お中元を贈る時期ですね。
前回は、ミルクキャラメルについてご紹介しましたが、そのミルクキャラメルが昔はお中元など贈り物にご利用いただいていたことをご存じでしょうか。

1915年のミルクキャラメルの新聞広告と大正期のミルクキャラメルを紹介します。広告には、ミルクキャラメルが「中元暑中御進物品」とありますよね。
当時、西洋菓子は高級品※で、子どもが自分のお小遣いで手軽に買えるような存在ではなかったため、「進物用」と宣伝しています。
ちなみに大人には「煙草代用」と薦めていました。時代を感じますね。

今回は、森永製菓に保管されている、明治・大正時代の広告と商品を少しですが紹介します。贈り物として選んでいただけるように、贈る相手に笑顔になっていただけるように、菓子の品質はもちろん、パッケージにも工夫を凝らしています。
ホームページの写真では小さくて分かりづらいかもしれませんが、繊細なデザインでとても美しいです。

※ミルクキャラメル1粒/0.5銭(1913年)、ミルクチョコレート15銭(1918年)
大福1個0.5銭(1906年)・1銭(1912年)、あんぱん2銭(1918年)

 
    

1907年の雑誌広告


「新意匠」「優美なる包装は、品質の精良と喫味の秀絶と相まって御進物界の随一と評判」とあり、森永製菓の品質や包装へのこだわりが感じられます。

1910年の広告


文字が読みづらいのですが、中元御進物用とあります。

1909年 マシマロー化粧缶


創業期の主力品であるマシマロー(マシュマロ)が天使の糧と呼ばれていたことから、森永製菓のエンゼルマークが生まれました。

1909年 スポンジメキスト ・ 1910年 森永商店のポスター

 
   

さまざまな形の乾燥菓子の詰め合わせで当時の代表的な進物品。ポスターにも登場。

1909年 アメリカンメキスト


糖衣を掛けて仕上げる菓子などをガラス瓶に入れた詰め合わせ

1920年 森永ピース

  

「ピース」は明治期に誕生した錠菓

1917年 パール


「円形にして11色有り」という記録から、ソフト掛けの真珠大の菓子と推察。
右の画像は「パール」。マッチ箱大の大きさで、両面に日本語と英語でデザインされている。

1916年 ゼリビンズ


森永エンゼル財団「お菓子の贈り物」
森永エンゼル財団による知のアーカイブズ「森永エンゼルカレッジ」で、森永製菓が保有する史資料の中から、「贈り物」に使われた商品のパッケージや包装紙について、時代背景を交えながら映像で紹介しています。森永製菓の大先輩が解説していますので、よろしければ、ぜひご覧ください。
さまざまな包装紙がとても素敵ですし、子どもがお菓子(ミルクキャラメル、ピース、ミルクチョコレート)をもらって喜んでいる大正時代の映像も楽しいです。
この他にも、芸術や自然、古典など自由に学べる様々なコンテンツがあります。
森永エンゼル財団はこちらから>>

「お菓子の贈り物 森永製菓の史資料にみる、菓子贈答品のパッケージ」
講師:一般財団法人森永エンゼル財団研究員 野秋誠治  

前回は、リクエストをどうもありがとうございます。
「ポテロング」「おっとっと」「ミルクココア」など、取り上げて欲しいというコメントをいただきました。
何にするか迷ったのですが、夏と言えば海、海と言えば・・・ということで、次回は「おっとっと」を紹介します。お楽しみに!
 
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