こんにちは、HINAです。
いつもin your healthのブログにたくさんのコメントをありがとうございます。「勉強になった」「取り入れてみます」といったうれしい声の中に、「もっと知りたい」という質問もいただいています。「カラダづくりQ&A」では、その声に応えていきますね!
今回は、「栄養士に聞きたい、食品成分の働きについて」です。
in your healthの「ちょこっと栄養学」や「カラダづくりQ&A<第4回>栄養士に聞きたい」に寄せられた疑問・質問コメントをピックアップして、栄養士さんに聞いてみました。
「そうだったんだ」「なるほど!」と思っていただけるような情報をお届けします!
※お寄せいただいた質問は一部抜粋・編集しています。
ちょこっと栄養学「疲れたときに食べたい食材②~目の疲れ編~」にいただいた質問です。
Q:ルテインよりもアスタキサンチンの方がより効果的なのでしょうか。(Akki☆ さん)
A:栄養素についてのご質問ありがとうございます!
ルテインとアスタキサンチンはどちらも抗酸化物質で目の疲れを和らげる効果がありますが、実はそれぞれ役割が異なります。
アスタキサンチンはピント調整に作用し、ルテインは、目の中でも特に大事な部分である水晶体や網膜、特に黄斑にあり、ブルーライトなどの強い光ストレスを軽減する働きがあると報告されています。
ちょこっと栄養学「ぐっすり眠りたいときにおすすめの食材」にいただいた質問です。
Q:チョコレートに含まれるカカオポリフェノールならたくさん食べていますが、それではダメでしょうか?野菜や大豆も食べるようにします。(ブラックリヴァー さん)
A:野菜や大豆も積極的に食べられるのは、とても素晴らしいことだと思います!
さて、カカオポリフェノールは、カカオ豆に含まれる成分で、エピカテキンをメインとするいくつかの化合物の混合物になります。エピカテキンには、脳の血流を増やす働きがあります。
睡眠は、夢を見る睡眠状態であるレム睡眠と夢を見ない睡眠状態であるノンレム睡眠の2種類に分けられていて、脳の血流が増加するのはレム睡眠中です。
脳の血流は、脳に栄養を届けながら、老廃物質を回収する役割があることから、レム睡眠中はリフレッシュされるといわれてます。そのため、睡眠に良い影響を与える可能性はあります。
それでも、カカオ豆には少量のカフェインが含まれていることや、ミルクチョコレートには脂肪や糖分が多く含まれていることがあるので、食べ過ぎには注意してくださいね。
ちょこっと栄養学「疲れたときに食べたい食材(栄養)③~頭の疲れ編~」にいただいた質問です。
Q:頭の老化にも効きますか?(小菊さん)
A:「頭の老化」=「脳の老化」と考えてお答えいたします!
脳の老化とは、加齢に伴って脳が委縮することを指しています。これは、脳の外傷、脳血管障害(脳梗塞、脳出血)、アルツハイマー病、アルコールなどが原因と考えられています。
この中のアルツハイマー病は食事療法として、糖質、ビタミンB群、亜鉛の他に魚に含まれるドコサヘキサエン酸が注目されています。そのため、脳の老化にも、良い影響がある可能性が考えられます。
Q:亜鉛・・・。たまごは毎日食べてるけど、それだけで足りてるのかなぁ。(ねむこ さん)
A:たまごは身近な食材なので、食生活に取り入れやすいですよね。
亜鉛の1日の摂取推奨量は、日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、男性は10~11mg、女性は8mgとなっています。
たまご(生)1個に含まれている亜鉛の量は、0.6 mgのため、たまご1個のみだと亜鉛の摂取量は不足しています。
しかし、納豆1パック(50g)で1.0㎎、凍り豆腐1枚(戻し)で1.2㎎、牛ひき肉100gで4.3㎎などさまざまな食品に亜鉛は含まれているので、いろいろな料理で摂取するようにしてくださいね。
Q:亜鉛をとるときのたまごは生でも調理しても変わらないのかな?(くまくまくー さん)
A:食品成分表の数値では、加熱でも生でも変化がないため問題ないですよ。調理して美味しくいただくのもいいですね。
ちょこっと栄養学「効率よく栄養が摂れる野菜3選」にいただいた質問です。
Q:最近、ほうれん草を茹でずに調理する人・レシピをよく見ます。上にも「水溶性の栄養素が流れ出ないようにするために、加熱方法に加えて、料理としてスープに活用」とありますが、ほうれん草にはシュウ酸が含まれているので下茹でした方が良いのではないかと常々疑問に思っていました。
レンチンもビミョーだと思うし、サラダにそのまま入れるのもどうかと(サラダ用のほうれん草ではない)思うのですが。(ねむこ さん)
A:ほうれん草はシュウ酸と呼ばれるアクを含んでいます。シュウ酸を摂りすぎると尿路結石の原因となるといわれているので、おっしゃる通り、お湯で3分以上茹でてアクを抜いて食べることが良いと思います。
ちなみにカルシウムを十分量摂取しておくことで、シュウ酸が体内に吸収されるのを抑制できるともいわれています。ご参考になれば幸いです。
「カラダづくりQ&A<第4回>栄養士に聞きたい、かしこい飲み方・食べ方」にいただいた質問です。
Q:ブロッコリーよりも、カリフラワーの方が好きですが、カリフラワーは栄養面では落ちますか。(ダイスケ大好き さん)
A:カリフラワーもおいしいですよね~。
ブロッコリーは、カリフラワーと比較してβカロテンの量が非常に多い食材です。
βカロテンは免疫力の観点から十分に摂っておきたい栄養素。
とはいえ、βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれているので、普段から緑黄色野菜をしっかり摂られているのであれば、カリフラワーを選んでいただいても良いと思います。
Q:夕方以降は、カフェインを含まない飲み物に代えてみようと思います。カフェインを含む飲み物や食べ物の種類、適切なカフェインの摂取量もお聞きしたいです。(もんじゃ さん)
A:カフェインはコーヒーや紅茶、お茶、エナジードリンクに多く含まれます。
日本ではカフェインの上限量は定められていないものの、海外の報告を見ると、1日にコーヒー4~5杯程度(カフェイン200mg程度)が限度といえます。飲みすぎると、不眠や吐き気に繋がる可能性もありますので、1日に1~2杯程度に留めておくのがよいかと思います。
いかがでしたか?
少しでも、みなさんの疑問の解消につながっていると嬉しいです。
これからも、「聞いてみたい」「教えてほしい」といったご意見・ご質問をどしどしお寄せください!お待ちしております。
※お寄せいただいたご質問全てにお答えは致しかねますのでご了承ください。