お世話になります、ヒロセです。所属はマーケティング部です。
「東京ピーナッツマニア」は「さくっ、ほろっ、とろ~り。つまめるピーナッツバター」というキャッチコピーを掲げています。
多くの方にご試食頂き、ご感想を頂いたところ「最初のさくっとした食感の後に、ほろほろと崩れるやわらかさが続き、最後には、ねっとりとしたピーナッツバターの濃厚な甘みが来る」、そんな食感、風味の変化をご評価頂けているようです。
それに対し「これはどうやって作っているのですか?」としばしばご質問を頂いてきました。で、私はこのようにお答えしてきました。
「ピーナッツペーストと糖、お塩少々を、よしなに混ぜて、よしなにコネて、よしなに焼くとこんな感じになります」
こうやって文章にしてみると我ながら、なんと真実味に欠けるフレーズ…(絶句)
ですがっ!
原材料を改めて列挙致しますのでご確認ください。
【原材料】ピーナッツ、麦芽糖、砂糖、デキストリン、食塩
以上です…。
いやはや、こんなもんなんです!全くマジカルな原材料は使っておりません!
(ちなみにデキストリンはでんぷんをもう少し細かくした糖の一種です)
で、企業秘密なので見せられないのはご勘弁頂くとして、これらを、よしなに混ぜて、よしなにコネて、よしなに焼いたら「さくっ、ほろっ、とろ~り。つまめるピーナッツバター」になります。少なくとも私にはそう見えました、いやそのようにしか見えませんでしたとも!
それを今までほとんどを人手でやっていたのですが、恐らくこの「よしな」が研究のタマモノなのでしょう。というか、マーケティング部の私から見ると職人ワザといったほうが近い気がします。
(写真:テスト販売時の製造シーン)
16年の初回テスト発売から研究所内で大半の工程を手作業で製造してきました。テスト機(※)を使い、研究員総出で、かつ、それでも手が回らないときは工場から応援頂き何とかテスト販売できる数を揃える、ということをしていました。
(「研究員が東京ピーナッツマニアの製造にかかりきりで他の業務、製品開発等が遅れている!」というツッコミがあったり、なかったり…は、さておき)
(※)試作品を作る小規模設備
それがこの度、本商品化~発売を向かうにあたり投資を頂き専用の製造ラインを準備できるようになりました!!!目下、生産方面チームが全力で準備を進行しております!
と言いながら、結構前から「この職人ワザを機械化するってどうするんだろう?」と密かに不安でした(機械化できないと原価が下がらず、売価も高くならざるを得ないので…)
このあたりは開発・製造チームに任せているので細かいことは解らないのですが、どうやら結局のところ要所要所は手作業のようです…が、製造効率・スピードを上げたりすることで量産体制構築が進んでいます。
話が飛んで恐縮ですが、新しい機械、例えばパソコンを買ってインターネットの設定をしたつもりが全くネットにつながらない!半日かかってもつながらない!挙句の果てにメーカー、プロバイダに電話して聞く!という経験はありませんか?私はあります!
もはや、日々の経験から新しい機械がそのまま動くというのは奇跡に近いのだと思っています!
というのが、実はお菓子の製造ラインでもありまして…
理屈的には完ぺきに準備して設置&設定したはずが「ちゃんとスタートしない!」ということが往々にしてあったりします。
またもや話が回りクドクなりました、端的に申し上げます。
独自食感を機械化するのはそれなりに困難ですが、現在、全力でライン構築を進めています。が、普通のラインの立ち上げでもスムーズに進行するのは難しいのに、新製品かつ新技術の機械化がすんなりいくとは思えない!ドキドキ感が止まりません!
もとい、
手作業で試作していたものを機械に載せるという3年越しの悲願に向け、メンバーが全力で取り組んでいます。もうしばしお待ちください。
(写真:一部、画像の加工処理をしています)
第1回目のレポートは
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