エンゼルブログ
2026/01/29

歴史の玉手箱~第26回 高原の「小枝」を大切に~

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エンゼルファミリーのみなさん、こんにちは。KAZUYOです。

寒さの厳しい1月。青く澄んだ空を見上げると、葉を落とした木々の小枝が目に留まります。
森永製菓の“小枝”といえば、「高原の小枝を大切に」というフレーズでおなじみのお菓子ですよね。
1971年に誕生した「小枝」は、今年で55周年を迎えます。

今回は、半世紀を超えて愛され続ける「小枝」の誕生について、少し振り返ってみたいと思います。

 
目指せ!スナックタイプの新感覚チョコレート

1960年代、チョコレートの主流は板チョコレートでした。一方で、カラーテレビを見ながらポテトチップスをつまむような“ながら族”のライフスタイルが広がり、森永製菓では「スナック感覚で食べられるチョコレート」の開発に挑戦することになります。
まずヒットしたのが、コーンフレークにチョコレートをコーティングした軽い食感の「チョコフレーク」(1967年発売)です。その流れを受け、研究所ではナッツやパフなどの具材を入れて絞り出すチョコレートの開発試作が進められていきました。

 
日本の味覚が生んだ「小枝」

ちょうどその頃、研究所長がヨーロッパで見つけた具材入りスティック状のチョコレートにヒントを得て、「これは面白い!」と本格的な開発が進みました。
日本人の嗜好に合う具材や組み合わせ、味わいを追求し、歯ごたえと舌触りに特徴のあるパフやナッツをたっぷり配合。サクサクとした軽い食感と豊かなチョコ感を楽しめる「小枝」が誕生しました。
(当時はヨーロッパの菓子に各メーカーが学ぶ時代で、ヨーロッパから技師を招聘するほどでした)

 
和名「小枝」と筆文字ロゴ、赤いパッケージの理由

商品名は、菓子が小枝に見えることから名付けられました。
当時、西洋風がカッコ良いとされ、菓子はカタカナやアルファベットのネーミングが一般的でした。アルファベットを使うことが“カッコ良く”、日本語を必要事項として入れるのすら“カッコ悪い”と感じられることも。そうした時代に、あえて和名「小枝」を選ぶことは、大きな挑戦でした。

デザインでは、軽やかさと可愛らしさ、新規性を感じるパッケージにするために工夫を重ね、悩んだ末、和名であることを強調できて、洋菓子とのミスマッチによるインパクトを狙えるように、「小枝」を筆文字にすることを思いついたそうです。
筆文字は当時のデザイナーのお母様(書家)によるもので、印象的で個性的な文字に仕上げるべく何度も書き直しが行われました。小枝のロゴやチョコの茶色は重く見えるため、パッケージは鮮やかな赤でシンプルに。売り場での視認性と新しさを両立させたこのロゴは、今も受け継がれています。

 
 ▲1970年のパンフレット 商品名はアルファベット
 
 ▲1971年「小枝」発売時
 


 
小さな枝に込めた大きな願い

高度経済成長の陰で環境破壊が進む時代に、自然に目を向けてほしいという願いを込め、「高原の小枝を大切に」というキャッチコピーで発売しました。
和名のチョコレート、そして道徳的ともいえるメッセージを掲げることには、社内で賛否もありましたが、結果として大きな共感を生みました。
やがて「森永チョコレートの自然シリーズ」という呼び方が自然に生まれ、「小枝」と「白樺の小枝」はその中心的存在として愛されました(自然シリーズは1989年まで継続)。


 
 
 ▲1975年自然シリーズ
 

 
小枝ならではの成型技術

パフとナッツの食感を生かしながら、具材をたくさん入れて細く成型するのは、当社独自の成型技術です。製造方法の秘密を守るため、かつては小枝の製造室はガラス窓も覆ってあり、工場のチョコレート担当しか見ることができないほどの管理体制でした。

 
品質・フレーバーの進化

品質面では、1978年に「小枝」をアーモンド入りへと変更しました。これは、インナーシールなどの包装技術の進歩により、アーモンドの劣化を抑制できるようになったことが背景にあったようです。
1979年には初めてのサブフレーバーとなる「白樺の小枝」を、1985年には「メープルの小枝」を発売。以降、サブフレーバーは次々と展開されていきました。
「小枝」は、社内においてもサブフレーバー展開を拡大していった先駆的なブランドであり、その後、ジャンボ小枝やスティックタイプ、バータイプ、プレミアムラインなど、さまざまな形態が生まれました。

他にも、香ばしさを高める工夫やシュガーコートアーモンドの採用、小麦パフと米パフの併用、パフ以外の具材の使用など、時代に合わせて風味や食感を進化させてきました。そうした変化を重ねながらも、常に「小枝」にとってベストな全体バランスを追求しています。

 

発売の頃の商品のあゆみ

1971年:「ハイテイスト(HI-TASTE)」「ハイモード(HI-MODE)」を掲げて発売した新商品4品(小枝、チェッカー、リップル、ビバ)の中のひとつです。当初の個装は引き出し型の「二重サック」。具材には「カシューナッツ」を使用。
 

1972年:中箱トレーにインナーシールを採用し、品質保持を強化
 
1973年:外箱を「一重サック」へ変更
 
1978年:包装技術の進歩によりナッツの劣化抑制が可能となり、「アーモンド入り」へ規格変更
 
 ▲1978年の小枝
  
1979年:「白樺の小枝」を発売。ホワイトチョコレートで白樺のイメージを表現。
 
 ▲1979年発売の「白樺の小枝」
  
1985年:「メープルの小枝」を発売。以降、季節や限定のサブフレーバーを次々展開し、当社でも先駆的にバリエーションを広げました。

2004年:核家族化、個食化が進み、1人で好きなときに好きな量を食べられるよう、食シーンを広げるために「個包装」の食べ切りサイズに変更。今の個包装パックは指を汚さず食べられる設計で、衛生的だと好評です。
 
 ▲2004年の小枝
 
 
「小枝」の菓子イラスト

1978年から2001年春まで使用されていた「小枝」の菓子イラストは、かの有名な画家・笹倉鉄平氏によるものです。笹倉氏には約10年にわたり森永製菓のイラストを手がけていただきましたが、その中のひとつが「小枝」のイラストでした。

小枝の歴史については、ブランドサイトもご覧ください。
ブランドサイトはこちら>>




これからも「小枝」をよろしくお願いいたします。
みなさまの思い出の「小枝」や、お気に入りのフレーバー、パッケージのエピソードなど、ぜひコメントでお聞かせください。

次回は、チョコレートの季節にちなみ「ダース」を紹介しようと思います。どうぞお楽しみに!


 
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コメント
171件のコメントがあります。
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  • 55周年ですか。子供の頃は贅沢品で買えなかったなあ。今の小枝は小袋に入ってて保存しやすいですね。職場の同僚にお裾分けするのにも良い量です。
  • 約1日前
    ㊗️55周年🌟🌟🌟おめでとうございます🎉🎊🎉
    小枝の商品名も筆文字も、とても素敵ですね💗😊💗
    和名にされた挑戦が時代を越える💫💫💫ロングセラーの力になっているようにも感じます🕺🕺🕺
    引き出し型のパッケージ、昔のテレビCM📺映画評論家 小森○子さんのナレーション「高原の小枝を大切に」思い出です☘️☘️☘️
    ワワヮ❣️フィンガーチョコレート🌟🌟🌟懐かしいです〜🎈🎈🎈
    小川○子さんのテレビ📺CMがユーモアたっぷり🤣
    自然シリーズの栗チョコレート🌰も大好きでした😍😍😍
    いつか再会したいです💞💞💞
    パッケージのイラストは有名画家🎨の方による筆😲、小枝の物語もモリモリ🌳🌳🌳楽しい🎡🎡🎡玉手箱ですね👼👼👼
    今回も面白かったです🪽🪽🪽ありがとうございました☘️☘️☘️

    ⬆️映画🎬「カサンドラ・クロス」(1976年)に出演のレイモンド(レイ)・ラブロック🇮🇹が当時、チョコフレークのCMに登場していたとことや小森○子さんと一緒の写真にビックリ‼️したこともコメントしたのですが、以前の『歴史の玉手箱』でも同様のコメントをしていたことに気づき、改めて再投稿しました🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️🙇🏻‍♀️ 忘れていまして💦💦すみません。
  • 55周年おめでとうございます。
    最近は限定フレーバーをよく見かけては買うようになりました。
    個人的にはシマエナガパッケージが可愛くて好きでした。
  • 小さな小枝が、大樹に育ちましたね(^m^)/
    お疲れ様です、子供の頃はよく食べました😋
  • 食べたいですね
  • 2026/02/08
    すごい歴史がありますね。
    次に食べるときは、色々想いながら食べたいと思います。
  • 2026/02/08
    また銀色のフィルムを剥がしたいですね
  • 白樺の小枝、見たことあるかも。
    小枝にこんな歴史があるのを知りませんでした。
  • ロングセラーですね
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