エンゼルブログ
2025/07/31

歴史の玉手箱~第20回 昭和の森永製菓4(1970~80年頃の森永製菓)

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こんにちは、KAZUYOです。いつも「歴史の玉手箱」をご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、1970~80年頃の森永製菓にスポットを当て、多くの人に親しまれたあの商品や、懐かしいエピソードを掘り下げてみたいと思います。
まずは一例として、ちょうど50年前、1975年の出来事をご紹介します。
 
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1975年(昭和50年)の出来事
・ハイチュウ(60円)、クックゼラチン(130円)、「スヌーピー」キャラクター商品各種、バリアンティアイスクリーム(バニラ・チョコレート・ストロベリー各480ml550円など)発売
・ハンバーガーチェーン 森永ラブ1号店 開店
・ハイソフト「学園シリーズ」の雑誌広告開始(様々な高校を訪問して紹介する企画。数十年続くほど好評でした)


1960年代後半になると、「ものを持つ」満足感だけでなく、価格が多少高くても「より良い品質のものを、その場面に合った形で使いこなす」スタイルが評価されるようになりました。
こうした消費者の嗜好の変化に合わせて、大人向け・女性向け・子ども向けなどターゲットを明確にした商品や、これまでにない新しいタイプのお菓子、そして従来のイメージを一新するおしゃれな製品が次々と市場に登場します。
国内外のさまざまな製品が並ぶ中、各メーカーは自社の商品をより目立たせるために趣向を凝らすようになりました。

森永製菓が当時注力したのは「おもしろネーミング」。品質や形状・風味などの特徴を活かし、親しみやすく覚えやすい商品名にこだわっていました。たとえば「チョコベー」「カリンチョ」「ポテロング」など、どれもインパクトのある名前ですよね。さらに、「小枝」や「森のどんぐり」など、自然をイメージした商品も登場しました。

また、キャラクター商品にも力を入れ、ディズニーキャラクターに続き、スヌーピーやリトルツインスターズ、パティ&ジミーとのコラボ商品を展開しました。
 


1970年代のパンフレットには、今とはかなり異なるパッケージの「エンゼルパイ」が掲載されています。星柄に「To you」とデザインされた「ツーユーチョコレート」は、おしゃれなチョコとして若い女性に大人気でした。
 

現在の「チョコモナカジャンボ」につながる「チョコモナカ」や、その仲間の「小倉モナカ」も登場。また、チューブ状の容器に入った「チュウチュウ」からは、昭和の空気が感じられますね。


■1970年代に生まれた代表的な商品

●粉末ゼラチン「クックゼラチン」誕生
ストロベリーやオレンジ味のゼリーを作る「森永ゼリーの素」を販売していた森永製菓は、1975年に新たに粉末ゼラチン「クックゼラチン」を発売しました。

1975年の社内報では、「森永からお料理のためのゼラチン、新発売!」と紹介され、「ゼラチンは牛や豚の骨や皮の結合組織を分解してできるたんぱく質食品。毎日のお料理やデザートに使えば、食卓がもっと楽しくなります。舌ざわりがとてもなめらかなのも特徴です」と記載されています。

1976年の社内報では、当時の生活意識の変化にも触れられています。1974年から75年にかけて、「ただ節約する」のではなく、『節約しながらも豊かで便利な生活を楽しみたい』という気持ちが強くなったそうです。簡単に作れるおいしいデザートは、親子のふれあいや、手作りの温かいおもてなしにもぴったり。ちょっとした工夫でいろいろなアレンジも楽しめる、まさに時代に合った商品」と紹介されています。

1975年の調査によると、家庭でゼリーを作ると答えた人は約3割。ストロベリー味が人気だったそうです。この頃には、各社からさまざまなゼリーの素が発売されており、家庭での手作りデザートが盛んに楽しまれていたことがわかります。
 
 ▲写真は1976年のパンフレット


●高原の小枝を大切に
研究所では当時、ナッツやパフなどの具材を入れた絞り出しチョコの開発試作が進められていました。欧州の枝状チョコをヒントに、日本人の嗜好に合わせて、歯ごたえや舌ざわりのよいパフやカシューナッツを使ったスナック感覚のチョコが誕生します。

「洋菓子であるチョコと、筆文字による和風のネーミングのミスマッチが良いのでは」という発想から「小枝」と命名されました。

当時は高度経済成長の影で環境破壊が進行していたため、「自然に目を向けてほしい」という願いを込めて「高原の小枝を大切に」というスローガンとともに発売。この思いが共感を呼び、“自然シリーズ”として「栗」や「くさ花」などのバリエーションも展開されました。

1978年には「小枝」にアーモンドを加え、包装技術の進化によりアーモンドの劣化が抑制可能になったことも背景にあります。1979年の「白樺の小枝」からは、サブフレーバー展開が始まりました。

この「小枝」は、当社におけるサブフレーバー展開の先駆けとなるブランドです。その後、「ジャンボ小枝」やスティック、バータイプなど、さまざまな形状が開発されました。

ちなみに「小枝」の筆文字ロゴは、当時のパッケージ担当デザイナーが、書道家である母親に依頼して書いてもらったもの。現在もそのロゴが使われています。

 
 ▲自然シリーズ


●冷たいハンバーガー?!アイスバーガー
1971年、銀座三越に「マクドナルド」1号店が開店し、全国に急速に広まりました。そうした時代背景の中で生まれたのが、1979年発売の「アイスバーガー」です。

ドライアップル入りのアイスをスポンジケーキでサンドし、チョコでコーティング。見た目も味もボリュームも満点で、ハンバーガーのようなビジュアルが話題を呼びました。工場は3交代でフル稼働しても追いつかないほどの売れ行きだったそうです。
 

 

●まあるいポテトが長くなった!ポテロング
スナック菓子市場が急成長する中、「これまでにない新たなポテトスナックを」との思いから1978年に誕生したのが「ポテロング」です。

試行錯誤の末、ポテト生地をスティック状に成形し、油で揚げるのではなく「焼き上げる」製法にたどり着きました。パンフレットでは、ポテトの風味と軽い塩味、パッキリとした歯ざわりが特徴と紹介されています。

斬新でかっこいいパッケージに包まれた「ファッショナブルスナック」は、手軽に持ち歩けて外で食べてもおしゃれと若者にアピール。1979年には、野菜サラダ風味やのりこんぶ味も登場しました。
 

●赤い缶に梅の花をデザイン 缶入り甘酒
森永製菓は1913年に発酵技術を活かした「ソーダクラッカー」を発売し、1951年からは焼酎の製造も行っていました。1969年頃には瓶入りの甘酒を発売し、1974年には取り扱いの利便性から缶入りへとリニューアル。

1976年のパンフレットには、「冷飲料市場にホット飲料市場を上乗せする新しい発想から生まれた」と記されています。

森永甘酒の過去記事もぜひご覧ください>>


●食べるラムネ
1973年、人気飲料「ラムネ」に新たな発想を加え、“食べるラムネ”として登場。パンフレットには、「シュワッ、シュワー、これはビックリ! 食べるラムネが出ましたよ! 人気異常沸騰型の清涼キャンデー」と紹介されました。

姉妹品として「ラムネガム」も発売されていました。

森永ラムネの過去記事もぜひご覧ください>>



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
昭和時代の森永製菓のお菓子に、懐かしい思い出を持つ方もたくさんいらっしゃるでしょうね。

次回は1980年代。バブル時代に生まれた“あの商品”や、平成へと続く森永製菓の歩みを、みなさんといっしょに振り返ってみたいと思います。
ぜひ次回もご覧いただけるとうれしいです!

 
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