エンゼルファミリーのみなさん、こんにちは、KAZUYOです。
今回は、森永製菓の赤缶でおなじみの「甘酒」についてご紹介します。
実は1月20日、二十四節気の一つ「大寒」は「甘酒の日」なんです。この日は森永製菓が制定したもので、日本の伝統的な飲み物であり、発酵食品でもある甘酒の魅力をもっと広めたいという思いが込められています。甘酒は、疲れを癒し、体を温める飲み物として特に寒さが厳しい大寒の頃に親しまれています。
さらに、1974年に登場した森永製菓の「甘酒」缶入り製品が、今年でなんと50周年を迎えました!これを記念して、今回は森永製菓の「甘酒」の歴史を少し振り返ってみたいと思います。
■「森永甘酒」誕生!
かつて森永製菓グループには、焼酎や清酒などを製造していた「森永醸造株式会社」が存在していました。その背景を活かし、従来の飲料調合技術と甘酒の原料選定技術を組み合わせて、1969年頃に瓶入りの甘酒を発売しました。実は、この甘酒製造のきっかけには面白い逸話があります。当時の森永製菓の社長が豊川稲荷で初詣をした際、甘酒を飲んでそのおいしさに感銘を受け、自社での甘酒製造を指示したというのです。
甘酒は、奈良時代から日本人に親しまれてきたお米由来の伝統的な飲み物ですが、地域によって作り方が異なることをご存じでしょうか?例えば、酒粕と砂糖を溶かして作る地域もあれば、米麹を使って糖化させて作る地域もあります。「森永甘酒」は、これらの特徴を活かし「酒粕」と「米麹」を絶妙なバランスでブレンド。全国の皆さんにおいしく楽しんでいただけるよう、工夫を重ねた商品です。
▲当時の森永製菓のパンフレットには、醸造製品も紹介されています。看板商品は「千石」。1961年のパンフレットより。
■1974年お馴染みの赤缶に
1974年、取り扱いの利便性を向上させるため、瓶入りから缶入りにリニューアルしました。当時の缶はプルトップがなく、専用の缶開けで2箇所に穴を開けるタイプでした。缶入りの「甘酒」を大量生産し全国で販売するという試みは、当時としては非常に革新的な取り組みでした。赤い缶に梅の花のデザイン、甘酒のロゴを囲む雲のような形は、このときに今のデザインの原型が生まれました。
(ちなみに、甘酒缶に描かれている花が梅であること、ご存じでしたか?)
1976年のパンフレットを見ると、「冷飲料市場にホット飲料需要を上乗せする新しい発想から生まれた」との記載があります。ちょうど自動販売機がほぼ温冷仕様になった時代です。当時、森永製菓ではサンキストドリンクやネクター、トマトジュースなど多様な飲料を展開していましたが、「甘酒」は温飲料として活躍しました。「甘酒」を夏は冷やして、冬はホットで。オールシーズンの和風ドリンクとPRしていました。
▲1974年に登場した缶入り甘酒
▲「森永ネクター」が大人気でした!1980年森永製菓商品パンフレットより
■誕生したものの、「森永甘酒」の存在は薄かった?!
「森永甘酒」は市場で圧倒的なシェアを誇っていましたが、現在のように一般的に広く親しまれる飲み物ではありませんでした。一部の地域・人に愛飲いただいているマイナーな商品という時代が続きます。「昔、おばあちゃんがよく作ってくれた」「正月や縁日で振る舞われていた」と思い出すのは良い方で、森永製菓の従業員ですら「森永甘酒」を発売していることを知らない人がいたかもしれません。
そこで「森永甘酒」を知ってもらおうと、海やスキー場、行楽地など、さまざまな場所でサンプリング実施しました。
入賞すると甘酒フリーズドライの個包装で紹介されるという、「甘酒俳句募集」のキャンペーンも人気を集めました。米麹や酒粕が健康面で注目されるようになり、甘酒も少しずつ知られるようになってきました。
▲左:1996年森永製菓商品パンフレットより、右:サンプリング風景
▲甘酒俳句優秀作品
■夏の暑さ対策に「甘酒」で大ヒット!
「甘酒」は、俳句の世界では夏の季語で、江戸時代には暑さ対策で飲まれていました。そこで、2000年に「冷やし甘酒」を発売し、夏の「甘酒」のPRにも注力していきました。2010年代になると、発酵食品ブームと猛暑により「甘酒」が注目されるようになり、夏の需要が一気に伸びました。さらに、美容の面でも話題になり、一躍甘酒ブームに。各社からもさまざまな「甘酒」が発売されるようになりました。
▲2014年の森永製菓商品パンフレットより
■甘酒缶50周年を迎えて
そして、おかげさまで2024年に50周年を迎えました。
現在、甘酒缶の50周年記念商品「至福の甘酒」が当たるキャンペーンも実施中なので、ぜひどうぞ。とってもおいしいこだわりの「甘酒」です。
#甘酒違いが分かる人キャンペーン(~2025年1月31日まで)
キャンペーンはこちら>>
【ご参考】
厳選した素材環境で仕込んだ 「至福の甘酒」(森永製菓の通販・5,000本限定)
「至福の甘酒」についてはこちら>>
もうすぐ、新年になりますが、お正月に「森永甘酒」を楽しんでいただけると嬉しいです。
これからも「森永甘酒」をよろしくお願いします。
次回は、もうすぐ2月ということで「バレンタイン」についてお話します。お楽しみに!